雇用保険法は、社会保険労務士試験において**「得点源にすべき科目」**と言われています。
理由は、労働基準法のような難解な判例が少なく、健康保険法ほど範囲が膨大ではないからです。一方で、数字(給付日数や率)が非常に多く、記憶の正確性が問われます。
効率的に攻略するためのポイントをまとめました。
1. 全体像の把握(何のための制度か)
まずは「誰が」「いつ」「何をもらえるか」という大きな枠組みを整理しましょう。
- 失業等給付: 一般的なイメージの「失業手当」
- 育児休業給付: 現在、法改正が頻繁に行われている最重要項目
- 雇用保険二事業: 失業の予防や能力開発(主に事業主向け)
2. 重点攻略ポイント
① 基本手当(失業手当)の仕組みを完璧にする
ここが試験の核です。以下の要素をセットで覚えましょう。
- 受給要件: 原則として離職前2年間に被保険者期間が12ヶ月以上(特定理由離職者は1年間に6ヶ月)。
- 待期期間と給付制限: 自己都合退職の場合の「2ヶ月(または3ヶ月)」の制限など。
- 所定給付日数: 「年齢」「被保険者期間」「離職理由(自己都合か会社都合か)」の3要素で決まる表を暗記する必要があります。
② 数字の暗記(「1/2」「2/3」「3/4」などのマジック)
雇用保険は数字のオンパレードです。
- 賃金日額の下限・上限(毎年8月に更新されるため、最新統計に注意)
- 高年齢雇用継続給付: 賃金が「61%」未満に低下した場合に最大「15%」支給。
- 育児休業給付金: 最初の180日間は「67%」、その後は「50%」。
③ 最新の法改正をマーク
雇用保険は法改正が非常に多い科目です。
- 自己都合離職者の給付制限期間の短縮
- 教育訓練給付の拡充
- 育児休業給付の財源確保に関する変更
ポイント: 改正事項は選択式(穴埋め)で狙われやすいため、目的条文や新しい用語は正確に。
3. 効率的な学習スケジュール
| ステップ | 学習内容 | 意識すること |
| Step 1 | テキスト通読・全体把握 | 給付の種類(基本手当、再就職手当など)を整理する。 |
| Step 2 | 過去問演習(5〜10年分) | 雇用保険は過去問の類似問題が多いので、繰り返し解く。 |
| Step 3 | 横断整理 | 労災保険の「給付基礎日額」と雇用保険の「賃金日額」の違いを比較。 |
| Step 4 | 数字の詰め込み | 試験直前期に、給付日数や支給率などの数値を暗記。 |
4. 失点を防ぐためのテクニック
- 「被保険者」の定義を整理: 65歳以上の「高年齢被保険者」、短期雇用の「短期雇用特例被保険者」など、種類によって受けられる給付が異なります。
- 「事業主」の届出期限: 「翌月10日まで」といった期限系は、健康保険や厚生年金(5日以内など)と混同しやすいので注意が必要です。
次のステップとしておすすめ
雇用保険の中で、特に**「基本手当の所定給付日数の表(いつ、何日もらえるか)」**の覚え方に苦戦する方が多いです。
よろしければ、**「給付日数の表を効率よく覚えるための語呂合わせやコツ」**について詳しくお伝えしましょうか?

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