社労士試験の合格には、**「主要科目の早期マスター」と「一般常識(足切り対策)の直前強化」**の2軸で戦略を立てるのが最も効率的です。
科目ごとの傾向と、1年間の理想的なスケジュールをまとめました。
1. 科目別:出題傾向と対策ポイント
社労士試験の科目は大きく「労働系」と「社会保険系」に分かれます。
| 分類 | 科目 | 出題傾向と対策のコツ |
| 労働系 | 労働基準法 | 判例や通達(解釈)の出題が多い。身近な内容で入りやすいが、深入りしすぎに注意。 |
| 安衛法 | 暗記要素が強い。満点を狙わず、頻出項目(安全衛生管理体制など)に絞る。 | |
| 労災・雇用 | 実務的な給付内容が中心。徴収法とあわせて得点源にしやすい。 | |
| 社会保険系 | 健康保険法 | 改正が多い(今回の食事代改正など)。制度が複雑なので図解で理解するのが吉。 |
| 国民年金 | 全科目の最難関。制度の仕組み(1階部分)を理解しないと厚年で詰む。 | |
| 厚生年金 | 国年との違いを意識。経過措置などの細かい数字は後回しでOK。 | |
| 一般常識 | 労一・社一 | 最大の足切り地雷。 法令は過去問、白書・統計は直前期に予想講座を活用。 |
2. 効率的な学習スケジュール(1年プラン)
試験は例年8月第4日曜日です。9月〜10月スタートを想定した「黄金ルート」がこちらです。
① インプット期(9月〜3月):基礎固め
- 順番: 労基 → 安衛 → 労災 → 雇用 → 徴収 → 健保 → 国年 → 厚年
- コツ: 最初から100%理解しようとせず、まずは全科目を1周して全体像を掴む。
- 年金対策: 1月〜2月は「年金月間」として集中投下。国年と厚年をセットで攻略します。
② アウトプット・横断期(4月〜5月):知識の整理
- 横断学習: 各法律で似ている「届出期限」「不服申立て」「時効」などを比較して表にまとめます。
- 過去問演習: 択一式で各科目7点以上安定して取れるまで、過去問を繰り返し解きます。
③ 直前期(6月〜8月):足切り回避と仕上げ
- 一般常識対策: 労働経済白書や厚生労働白書の要約をチェック。
- 法改正・統計: その年の最新情報を叩き込みます。
- 模試: 1〜2回受験し、本番の時間配分(特に択一式3時間半の持久力)を体感します。
3. 合格のための「鉄則」
- 「択一」から固める: 選択式(空欄補充)は択一式の知識があれば解けるものが多いです。まずは択一で合格点を取れる実力をつけましょう。
- 深追いをしない: 100点を目指す試験ではありません。テキストに載っていない重箱の隅をつつくような問題は無視して、「みんなが正解する問題」を確実に取るのが合格の近道です。
次は、特に受験生が苦戦する「年金2法」や「一般常識」の具体的な暗記術について詳しくお話しします。→関連記事

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