社会保険労務士試験の「一般常識(労一・社一)」は、多くの受験生が「足切り(基準点割れ)」を最も恐れる最難関の関門です。範囲が膨大でつかみどころがないため、**「深追いせず、効率的に守りを固める」**のが鉄則です。
以下に、合格者が実践している攻略法をまとめました。
1. 労一・社一の性格を理解する
まず、この2科目は「法律」「統計」「白書」の3階層で構成されていることを意識しましょう。
| 分野 | 内容 | 対策の優先度 |
| 法律 | 労働組合法、労働契約法、確定拠出年金法など | 高(確実に点を取りたい) |
| 統計 | 労働力調査、就業構造基本調査などの数値 | 中(トレンドを押さえる) |
| 白書 | 厚生労働白書、労働経済白書のテーマ | 低(直前期に要約を確認) |
2. 具体的な攻略ステップ
① 「法律」で確実に基礎点を稼ぐ
一般常識は「運ゲー」と言われることもありますが、法令問題は努力が裏切りません。 * 労一: 労働契約法、労働組合法、男女雇用機会均等法、派遣法など。
- 社一: 確定拠出年金法、確定給付企業年金法、船員保険法、社会保険の沿革など。
- ポイント: 主要科目(健保や厚年など)に比べると条文が少ないため、テキストにある基本事項は完璧にしましょう。ここで1〜2点確保できると、選択式の足切りリスクが激減します。
② 「統計」は「数字」ではなく「傾向」を覚える
膨大な調査結果の数値をすべて暗記するのは不可能です。
- 比率の順位: 「パートタイム労働者の割合は約3割」「共働き世帯は専業主婦世帯の約2倍以上」など、大まかなボリューム感と順位を頭に入れます。
- 増減のトレンド: 「有効求人倍率は上昇傾向か下降傾向か」「出生率は過去最低を更新したか」など、世の中の動きを捉えます。
③ 「白書」対策は直前期の「予想講座」を活用
白書は数百ページに及ぶため、独学で読み込むのは非効率です。
- 予備校の直前対策: 5月〜7月頃に出る各校の「白書・統計対策講座」や「まとめテキスト」を利用しましょう。プロが「今年出るポイント」を絞ってくれています。
- キーワードの把握: その年の白書が掲げる「メインテーマ(例:リスキリング、多様な働き方など)」に関連する用語は選択式で狙われます。
3. 選択式・足切り回避のテクニック
社労士試験の一般常識(特に労一)の選択式は、誰も知らないような統計の空欄が出る「地雷」のような年があります。
- 「救済」の存在を知る: あまりに難易度が高い場合、合格基準点が「3点→2点(あるいは1点)」に引き下げられることがあります。
- 常識から推論する: 未知の用語が出ても、「日本語として自然か」「労働問題の文脈でプラスの意味かマイナスの意味か」を考えると、選択肢を2つまで絞れることが多いです。
- 周囲が解ける問題を落とさない: 誰も解けない難問で差はつきません。法令問題などの「みんなが解ける問題」を確実に正解することが、救済待ちの土俵に乗る条件です。
4. 一般常識(労一・社一)の攻略法:深追いせず「足切り」を死守
一般常識は範囲が無限で、全受験生が苦戦します。満点を狙わず、選択式の「基準点割れ(足切り)」を防ぐことに集中してください。
労働一般(労一)
- 統計データ: 労働力調査、就労条件総合調査などの「最新の数字」が問われます。前年比で「上昇」か「低下」かといった傾向を掴みましょう。
- 労働法令: 労災法や労基法以外のマイナーな法律(育児介護休業法、パートタイム・有期雇用労働法など)の「目的条文」を音読して、キーワードを暗記します。
社会一般(社一)
- 社会保険の歴史: 「1922年 健康保険法」などの沿革は、年表を作って流れで覚えます。
- 各種制度の概要: 確定拠出年金、介護保険、児童手当など、他科目(健保・年金)とリンクさせながら主要な数字を抑えます。
効率的な攻略法を「労一(労働に関する一般常識)」と「社一(社会保険に関する一般常識)」に分けて解説します。
1. 労一:統計と白書を「浅く広く」攻める
労一は法律の種類が多く、さらに労働経済の統計や白書から出題されるため、対策が後手に回りやすい科目です。
- 主要法律の目的条文を完璧にする 労働契約法、労働者派遣法、男女雇用機会均等法、育児・介護休業法などは、**「第1条(目的)」**が選択式で狙われます。キーワードを正確に暗記しましょう。
- 統計データは「順位」と「トレンド」で覚える 細かい「34.8%」のような数字を覚える必要はありません。「過去最高を更新した」「微減傾向にある」「完全失業率は2%台」など、大まかな数字と方向性を押さえます。
- 「労働経済白書」は概要版を活用 白書は全文を読むと時間が足りません。予備校の直前対策講座や、厚生労働省が公開している「概要」の図表を中心に、今年のメインテーマ(例:人手不足、ワークライフバランス等)を把握しましょう。
2. 社一:法令を固めて確実に加点する
社一は労一に比べると、法令からの出題が安定しています。ここで点数を稼ぐのが定石です。
- 周辺法令を「得点源」に変える 国民健康保険法、介護保険法、確定拠出年金(iDeCo)、社労士法などが頻出です。これらは主要科目(健保や年金)の知識とリンクするため、関連付けて覚えると効率的です。
- 社会保障の「沿革」を整理する 「1922年:健康保険法制定」「1961年:国民皆年金・皆保険」など、日本の社会保障制度がどう発展してきたかの歴史的年表を1本作りましょう。
- 厚生労働白書は「少子高齢化」がキーワード 医療・介護・年金の財政や、今後の人口推計など、社会保険の根幹に関わるトピックが狙われます。
5. 学習スケジュール(目安)
- 〜4月: テキストにある「法律(諸法)」のマスターに専念。
- 5月〜6月: 統計調査の名前と、何のための調査かを把握。
- 7月〜直前: 白書・統計の数値、最新の法改正事項を模試や直前講座でインプット。
※法律(土台)→統計(積み上げ)→白書(仕上げ)のピラミッド構造
「一般常識を完璧にしよう」とすると、他の主要科目の勉強時間が奪われます。**「択一式で6割、選択式で3点(死守)」**という、合格圏内に踏みとどまる戦略が最も賢明です。
現在の学習状況(初学者か、再受験かなど)を教えていただければ、より状況に合わせたアドバイスも可能です。まずは「どの法律が一番苦手」など、気になる点はありますか?
攻略のワンポイントアドバイス
一般常識の選択式は、時に「誰も知らないような統計」が出ることがあります。その際は**「現場思考」**が重要です。 「今の日本の現状(少子化が進んでいる等)から考えて、どれが一番自然か?」という視点で選択肢を絞り込む練習を、模試などを通じて行っておきましょう。
次は、具体的にどの統計数値(有効求人倍率や完全失業率など)を重点的にチェックすべきか、リストアップしてお手伝いしましょうか?
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